皆さんこんばんは。
ここ最近の世間の情勢により列車の乗って出かけることはしていません、代わりに地元近所で細々と撮影はしております。
なので過去の写真やデータを見返すことが多く、「あ~、この年はあそこに行ったんだよな~、懐かしいな~」なんて感慨に耽っております、ということで今から8~10年前は以前から何回も記しているように関西方面に【485系 特急雷鳥号】や【583系 急行きたぐに号】を撮影に行っており頻繁に訪れていたものですがその時決まって一緒に撮影していた気動車特急【はまかぜ号】と【スーパーはくと号】について書いてみたいと思います。
気動車特急【はまかぜ号】と【スーパーはくと号】ですがこの2つ、共通点がありまして…。
①京阪神地区では珍しいディーゼル特急列車 ②共に京阪神地区から山陰地方へ行く列車 ③ディーゼル特急でありながら東海道線、山陽線の電化区間を走る距離が長い…。
こんな感じで実質「兄弟列車」のようなものです、列車の運行状況の歴史も互いに関係していますからね。
まずは【特急はまかぜ号】から。
特急はまかぜ号は昭和47年3月より運転開始、大阪~播但線経由~鳥取、倉吉間の2往復の運転でスタートしました。
大阪~福知山線経由のまつかぜ号、京都から山陰本線をずっと行くあさしお号と共に京阪神から山陰方面へ行く特急としての役割でした(この当時から播但線経由でもはまかぜ号に乗車し直通するならば福知山線経由で運賃清算する特例がありましたからね)
昭和61年には福知山線、山陰本線城崎(現 城崎温泉)までの電化で特急北近畿が登場、平成8年には京都から福知山までの山陰線も電化して京都、大阪からの山陰直通特急が分断され、平成6年には鳥取への最短ルート、智頭急行線が開通すると鳥取へのメインルートはそちらに移行しまして(後述します)特急はまかぜ号は本来の京阪神~山陰地区直通の役割は薄れてしましました。
しかし山陽線を三宮、神戸、姫路に停車し、播但線で兵庫県北部の和田山まで北上、その後は日本海側の豊岡、城崎温泉、香住、浜坂と兵庫県内を走る割合が多いので兵庫県南部と北部を結ぶ唯一且つ重要な列車としての存在意義があり今でも走り続けているわけです、1往復は鳥取まで行きますがこれは運用が京都総合車両所を1日目に出発して2日目に帰区するため1日目夜~2日目朝まで滞泊させておくための意味合いが強いです(京阪神~鳥取間は智頭急行線、因美線経由の方が圧倒的に早いですからね)
使用車両も2010年まではキハ181系が使用される唯一の列車でした。
京都総車を出庫するときですね、出庫後本線に合流し煙をモクモクと上げてエンジン音も高らかに加速していくシーンはカッコ良かったです。
キハ181系運転時はグリーン車も連結されており、多客期には7~8連になることもあり貫禄がありましたね。
2010年11月 JR京都線 長岡京駅で撮影
キハ181系 臨時特急カニカニはまかぜ号 大阪へ送り込み回送
2010年は定期列車はキハ189系に置き換えられてこの臨時の定番、カニカニはまかぜ号のみキハ181系で運転されました。確かこれをもってキハ181系は引退したのですよね。
ぼくの後悔はこの時期は485系や583系に重点を置いていたのでキハ181系はあまり本腰入れて撮影してなかったのが悔やまれるんですよね、播但線とかにも言っておけば良かったなと…。
2010年3月からは【はまかぜ号】にも待望の新車、【キハ189系】が投入されました。
最初この車両見た時はインパクトありましたね。カラーリングからなんかウルトラマンに似てるな~、なんて思い【ウルトラはまかぜ】なんて僕自身呼んでましたからね(笑)
大雪の中撮影した印象に残る1枚でした。本当は山陰線北部で撮影する予定で出掛けたのですがこれを撮影した後はまかぜ号で豊岡から姫路へ南下し予定変更して京阪神地区での撮影に切り替えたんです。
ある意味キハ181系のオマージュ的なフロントデザインですよね。
キハ189系は3連×7本製造され基本は3連で運転、多客期には6連になりますがこの当時はいつも6連で走ってましたね。
新型車両ながら重厚感があるデザインで僕は結構好きです。
お次は【スーパーはくと号】を…。
1994年12月、国鉄時代に工事が凍結されていた上郡~智頭間の智頭線が第3セクター智頭急行として工事が再開、京阪神~鳥取県を最短で結ぶための高規格路線で建設されて開業した時に運転が開始されました。
専用車両HOT7000系でスーパーはくと号として新大阪~鳥取、倉吉間に3往復、あとキハ181系ではくと号として1往復でスタートしました、この当時はキハ181系も活躍していたんですよね。
途中阪神、淡路大震災で運休する時期がありましたが運転区間が京都発となりHOT7000系の増備により増発し半室グリーン車を組み込み、キハ181系を置き換えて京都~鳥取、倉吉間7往復の運転となり現在に至ります。
京阪神~鳥取間の列車は特急はまかぜや福知山線経由のエーデル鳥取号などスーパーはくと号運転開始時にも若干残ってましたが智頭急行、因美線経由のルートには時間、速度はかなうはずもないのでないのでエーデル鳥取号は廃止、はまかぜ号は1往復除いて浜坂、香住止まりとなりスーパーはくと号の独壇場となった訳です。
やはりスーパーはくと号の魅力は智頭急行線内の高速走行ですね、上郡発車後はどんどん加速をつけていき山間部のトンネルや高架線を駆使した智頭急行線内を爆走するのは乗車していて気持ちいいものです、沿線でも撮影したことありますがとにかく早い早い(^_-)-☆HOT7000系のデザインはカッコいいですから撮影していて楽しかったですね。
ブルーとピンクのアクセントが中々似合いますよね。HOT7000形先頭車は気動車特急の中では1番のカッコよさだと思います。
貫通先頭車HOT7020形が先頭です。
僕の好みとしてこの貫通先頭車HOT7020形の方が好きなんですよね。
3両在籍してましてこの車両は編成中間に入ったり結構自由度が高い車両なんですがこれが先頭車の時はラッキーと喜んでしまいますね。
僕は1度も見たことないんですが京都方、鳥取方共にHOT7020形の編成も実現するみたいなので1回は遭遇して撮影してみたいんですよね。
2009年 5月 JR京都線 島本~山崎間で撮影
2011年1月 JR京都線 長岡京駅で撮影
HOT7000系 特急スーパーはくと号
2011年1月 JR京都線 向日町駅で撮影
HOT7000系 特急スーパーはくと号
HOT7000系の登場からもう26年経過しスーパーはくと号に新車が投入される噂もあるみたいですね。今まで通り振り子式なのか自動傾斜装置式なのかわかりませんがあんまり古さを感じない車両ですからもう26年経過したんだみたいな感じですがこれからも京阪神~鳥取間の最速ランナーとして活躍していくことでしょう。
以上、兄弟列車 はまかぜ号とスーパーはくと号を写真と共に語って参りました。
ひときわ個性のあるこの2つの列車、また関西に行って播但線や智頭急行線内や東海道、山陽線内でテーマを絞って撮影したいですね。